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Channel: 俳句魂
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俳誌『舞 平成27年9月号』を読む

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 連日の雨、さすがに夕方に屋外で長時間ウロウロなんて出来ません。社会人俳人は、こんなときどんな風に吟行されているのか。句がもう少し欲しい、というわけで俳壇賞は締切にギリギリになります。今日は俳誌『舞 平成27年9月号』を読みました。

  しやうがないで終はる会話や更衣 榊原紘子
  廊下から赤子の声す夏期講座 陰山恵
  青梅雨や厨に戻す哺乳瓶 関 波対子
  炎帝を逃れ風神雷神門 江澤健二
  十二年ぶりに会ふ友豆名月 綾部宏子


俳誌『里 2015年7月号』を読む

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 15日に東京へ行く準備をしているのですが、関東では自然災害が多発。新幹線で無事に東京まで行けますように。今日は俳誌『里 2015年7月号』を読みました。

  草笛の鳴らざるままに泥酔す 谷口智行
  広島忌貨物列車の時刻表 木野俊子
  ボクシングジムまでの道蚊食鳥 ひらのこぼ

俳誌『杭 65号』(平成27年9月)

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 座談会で言いたい放題いって、東京から帰ってきました。高速バスの車内がエアコンが効き過ぎて、なかなか眠れませんでした。寒い寒い。帰宅後、俳誌『杭 65号』(平成27年9月)を読了。


  負けん気の汗が乳房の裏に冷ゆ 平井露香
  太宰忌やのろのろと日の沈みゆく 安達しげを
  歩行器に頼る姉の背若葉風 白井和子
  クレーンもキリンの首も花曇 前田霧人

『俳句あるふぁあ 2015年10月-11月号』を読む

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  天気も私の体力も回復し、明日の吟行に備えられそうです。今年もだいぶん、多作多捨できつつ、あります。10月末までに20句ぐらい貯めれるか、どうか・・・。「修行僧のごとく吟行寒椿」になりそう。今日は『俳句あるふぁあ 2015年10月-11月号』を読みました。

  竹伐つて西方の空くれなゐに 天野小石
  煙草臭き折鶴もらふ星月夜 望月周
  黄落の人はさびしき塔に似る 安里琉太

『セレネッラ 第5号』を読む

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 なんとか、俳句ディは終了。植物園で数十句の中で5句ほど残せる句ができた程度の収穫。いつもながら、体力と時間を消耗したわりにはヒット率が悪い・・・。野球選手だったら二軍ゆきか。今日は金子さんから頂いた『セレネッラ 第5号』を読みました。

  白桃のひとところまだ空の色 金子敦
  水澄むや絵具の腹も尻も押す 中山奈々
  墓のなき詩人の忌日桃を食ふ 中島葱男

岡田史乃句集『ピカソの壺』(文学の森、2015年)を読む

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 今日は、私が幹事をしている「高松・木の芽句会」でした。超結社、全員対等の立場での合評(問題句の指摘あり)、入退会自由(不在投句のみ可)の句会は、香川ではここだけです。結社の句会と掛け持ちしている人、無所属の人、遠方の方で不在投句のみの人、いろいろいますが、幹事(事務方)のみで、指導者も司会者も置かなくても、充分に運営できているところが奇跡のようです。ほんとは、こういう句会が香川に四、五箇所あって、現役の社会人は、それらの句会に時間が空いたときに行くというのが、持続可能な「生涯学習」であると思います。(結社に入っても、入ってなくても)今日は、岡田史乃句集『ピカソの壺』(文学の森、2015年)を読みました。

  父からのピカソの壺や夏立ちぬ
  クリオネの赤い内臓春いよよ
  団子屋が串抜いてをり梅日和
  元旦やローストビーフ切るボーイ

『吉野義子集』(俳人協会、昭和五十八年)を読む

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 ぐぐ、また気をつけないと眼が痛くなってきそう。締切が三つ迫る。今日は、『吉野義子集』(俳人協会、昭和五十八年)を読みました。

  炎天を帰りみぢんに葱きざむ
  灯さねばわが影もなし冬畳
  春雲と雪嶺ふれむとして触れず
  露掬ふごとく螢火掬ひけり

角川『俳句 平成27年 10月号』(角川文化振興財団)

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 読書の秋、芸術の秋というのが、今の私に当てはまりそうです。昼休みに木の芽句会(10月12日)の会場予約を済ませてきました。(見学のみ、不在投句のみでも全く問題ありません。希望があれば、ここに詳細をアップします)今日は、角川『俳句 平成27年 10月号』を読みました。

  髪洗ふ砂漠の起伏まなうらに 片山由美子
  帰省して熊の毛皮の上にをり 辻桃子
  髪切つて帰る金木犀の道 柘植史子
  カーテンの向うは夜やさくらんぼ 涼野海音

『俳句界 2015年10月号』を読む

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 大雨の一日でした。『俳句界』の来月号の座談会のゲラと、資料用の『俳句界 2015年10月号』を読みました。さあて来年は、無名俳人を卒業できるだろうかなあ(たぶんまだ無理だろうなあ・・・)

  落鮎の錆鮎の塩光りをり 岡田史乃
  とんぼ早や設楽ヶ原の馬防柵 加古宗也
  熱燗やあまた仏を見し夜は 伊藤伊那男
  金箔は塵をとどめず鏡花の忌 田宮尚樹
  鰯雲ナウマン象の棲みし丘 上田久美子
  腕から眠りにつきぬ蛇見し日 高勢祥子



『西東三鬼集』(俳人協会、平成六年)を読む

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 なんだかんだで、句の数がたらぬ日々です。消す句ばかり、身の回りの日常吟ではさすがに限界か。電車の中、家の周り、職場の周り・・・「定住漂泊」の状態。先月、せっかく東京に行ったのだから、もっとあちこち行って、句材を仕入れておけば良かった。上野駅から不忍池まで40分もかかった私があちこち行くと確実に迷う・・・。子規庵、深大寺、角川庭園、早稲田大学そして秋葉原、この辺り無性に吟行したいです(いち日で全部いくのは無理でしょうけど)今日は『西東三鬼集』(俳人協会、平成六年)より引きました。


  熱ひそかなり空中に蠅つるむ
  冷房の時計時計の時おなじ 
  降る雪の薄ら明りに夜の旗
  志賀直哉あゆみし道の蝸牛
  対岸の人と寒風もてつながる

寺田良治『こんせんと』(編集工房ノア、2015年)を読む

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 秋晴の朝です。午前中に雑用と原稿の執筆を済ませ、午後は近場に吟行に行くお決まりのパターンの休日。圭岳賞(結社の賞。20句。10月末締切)と星野立子新人賞(50句。11月末締切)、両方、応募できるか、できないか。成せば成りそうな気がする、不思議な自信がわいています。私ぐらい孤に徹し、プライベートは句作に徹している俳人はそうそう居ないじゃないかな、という自負があるのですが、なんせ反響がない「売れない」俳人です。ゆくゆくはわが名も消えて~、死後にほめられようと~というのは、たしか藤田湘子のだったか
今日はまず、寺田良治句集『こんせんと』を読みました。

 探偵の目があり昼の金魚鉢
 わたくしは月夜の土のバクテリア
 ひいらぎの花よノートは白いまま

  

『村上鬼城顕彰 第29回全国俳句大会応募作品集』(村上鬼城顕彰会、2015年)を読む

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 だんだんと肌寒くなってきました。体力が低下している私は、風邪ひきやすい時期。なんせ、毎月のように落選通知が届いて気力も低下してますからね(苦笑)今日は、既発表30句を対象とした「村上鬼城賞」の落選を知りました。まさに俳句界のゴッホ、現代の啄木・・・。「反響のなくて海鼠となつてをり」みたいな(^^;)石の上にも十数年。今日は通勤電車で『村上鬼城顕彰 第29回全国俳句大会応募作品集』を読みました。(私は予選も通過してなかったのねえ;;)

  初蝶に鉄壁の天ありにけり 金澤諒和
  八人を育てし母の墓洗ふ 廣岡柊子
  上州の風に始まる冬支度 冨所千種 


『澤 平成二七年十月号』を読む

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 なんだかんだで、自句の整理、鑑賞文(他誌分も含む)の執筆、執筆準備のための読書、地元の超結社句会の準備、でプライベートな時間はなくなっています。
 むかしはもっと多趣味だった気もしますが、金と時間がなければ、趣味は増やせません。これぐらいが副業俳人(遊俳)の限度でしょう。(あまり本を読みすぎると、眼が痛くなる・・・)私の場合、静かな場所で座禅を組んでいるような感じの句作で、「励ましがある」、「目立つ」、「ほめられる」、「人気がある」とは、対極にあります。(苦笑)「あれ、こんな句詠んでたっけ」と自分でも忘れてしまう句ばかり量産しています。今日は拙句が採り上げられた『澤 平成二七年十月号』を読みました。

   麦秋やホスピス未明より灯る 加納燕
   煙突に赤き「ゆ」の文字梅雨ふかし 東徳門百合子
   虎杖の花や火の山膨れくる 小日向美春
   ひまはりや娘の恋人に会ふ日 田沼和美
   昼顔のあき地十坪や電気街 磯貝一沙

高松・木の芽句会案内

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 下記の日程で、高松・木の芽句会を実施します。出入り自由(見学のみ可)、「不在投句」のみ可、超結社(特定の結社に偏り無し。結社への入会勧誘なし)お互いに対等な立場での合評(ただし表現上の問題句の指摘はあり。)(+毎回、勉強会か席題)、高松でこの方式で句会をしているのは、この句会のみです。

日時:2015年10月12日(月) 13:00-16:30 「体育の日」


施設:高松市生涯学習センター(まなびCAN)小研修室 
(JR高松駅から琴電・高松築港まで徒歩5分。→琴電片原町駅から徒歩5分)

兼題:「体育の日」を含む当季雑詠7句 を持参。

正選:7句前後

表現上の問題句:1~3句を選び、合評してます。
※ 辞書、文法書を前もって各自が引いてくるのが、この句会の前提です。

空き時間で席題もしくは勉強会。

プライベートで

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 プライベートでかなりショッキングな出来事が重なったので、ブログとフェイスブックは休みます。締切だけは、どうにか守ります。

「里 平成二七年八月号」を読む

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 うじうじ後ろばかりを振り返ってもしょうがないので、前向きに「里 平成二七年八月号」を読みました。

  鳥雲に貸出禁止図書の部屋 黄土眠兎
  アイドリングストップ蚯蚓鳴きにけり 瀬戸正洋
  草いきれ目を合はさずに笑ひをり 中山奈々 
  無花果の皺一点に集まりぬ 黒岩徳将

「鏡18号」を読む

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 今日は半日、明日の木の芽句会を準備をしていました。先週は色々とありましたが、どうにか前向きになれそうです。今日は、「鏡18号」を読みました。

  音たてて噛むカルシウム涼新た 谷雅子
  露けしよもぐらが土にもどるとき 佐藤文香
  満月に触れて立体交差点 八田夕刈
  死は遠しテレビに映る茄子濃し 越智友亮



俳誌「舞 平成二七年十月号」を読む

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 昨日の木の芽句会は、参加者8名(不在投句者を入れると12名)で無事終了。たまには見学だけの人も来てくれても良いのにと思いました。なんせ、木の芽句会ほど入会条件がゆるやかで、特定の結社にかたよっていない句会は、香川にはないです。(決して「ほめ合うだけ」の句会ではありません。結社の指導句会を否定するものではありません。)今日は俳誌「舞 平成二七年十月号」を読みました。

  初秋やハープを運ぶ楽屋口 江澤健二
  日の高きうちに家出る螢狩 中村草馬
  夏つばめ舞ふ丘いよよ深みどり 陰山恵
  武蔵野に雲白き日のラムネかな 藤田かをる

柏柳明子句集『揮発』(現代協会、2015)を読む

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 さいきん、小さな俳句大会での入賞が続いています。数十句単位の賞はあまり入賞しないのですが・・・。「原稿依頼があった時のために句を貯金しておく」作戦は、そんなこと殆どない無名俳人には、意味がないことに気がつきました。今日は柏柳明子句集『揮発』を読みました。

  好きなものいふとき小声吾亦紅
  行く年のしづかに止まる印刷機
  水中花母の休日はじまりぬ
  黒揚羽大日如来より来たり
  洞穴の入口に風烏瓜
  


『俳壇 平成二七年十一月号』を読む

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 秋晴の一日でした。スポーツの秋とは、ほとんど縁がありません。ほんとに近場の散歩というか、気晴らし吟行ぐらい。今日は『俳壇 平成二七年十一月号』を読みました。

  ひとまはり違ふ兄ゐて衣被 勝又民樹
  秋鯖や男の子にしてはようしやべり 如月真菜
  竜胆や旅に抜けたる靴の底 高柳克弘
  あたたかや路地奥にゐるコック帽 能村研三
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