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Channel: 俳句魂
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俳誌『鏡17号』(2015年7月)を読む

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 台風がまた近づいています。週末の遠出の予定に影響がありそうで、心配です。「どらえもん」の道具で、台風を消滅させることができる奴あったかなと考えましたが(笑)(まさに自己都合)今日は俳誌『鏡17号』(2015年7月)を読みました。

  天啓やバナナは皮のまま腐る 八田木枯(『鏡騒』)
  引力をたくはへてゐる椿かな 遠藤治
  醤油差に醤油たつぷり麦の秋 森宮保子
  歓声の若葉を超えて来たりけり 笹木くろえ
  花冷を辞令一枚持ち帰る 佐川盟子


『舞 60号 創刊5周年記念』を読む

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 なんとか台風がそれてくれて、助かりました。そして今日は、今月3回目の半日、吟行に行きます。プライベートの俳句生活というのは、インドアとアウトドアのバランスがとれて、自然と健康になるのかも。(体力はないんだけどね;;)今日は、まず『舞 60号 創刊5周年記念』を読了しました。

  青柚子の香るがごとく一誌かな 大木あまり
  ぬくき受話器を水鳥のやうに置く 山西雅子 (『夏越』)
  ほほづきを吹きあにあねに遅れたる 陰山恵
  赤子の手むすんでひらく福寿草 逆瀬川釣児

『第24回ヒロシマ平和祈念俳句大会作品集』 

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 暑すぎてさすがに、昼休みに外で「お握り昼食」は止めました。「昼休み句帳ひらいて熱中症」になったら、しゃれになりません。「炎帝にあらがふ如く立ちゐたり」なんて、私には無理。今日は『第24回ヒロシマ平和祈念俳句大会作品集』を読みました。

  ヒロシマ忌鯨が潮を吹きあげる 竹村甲子雄
  半畳の木陰ください原爆忌 香川川也子
  夾竹桃のすこし手前で呼ばれたり 花房八重子
  オムレツにケチャップどろり広島忌 金子美智恵
  喉仏ごくりと動く原爆忌 藤本陽子


俳誌「里 2015年6月号」(邑書林)を読む

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 あいかわらず、猛暑が続いております。私のような片手間俳人は、モチベーションがダウンしそうです。。。むかし読んだ本に、楽譜の一小節でもよいから毎日、確実に弾けるようになれば、一曲を全部弾けるようになると書いてありました。現実はそんなに簡単にはゆかないのだけど、わが俳句も少しは進歩して欲しいです。今日は俳誌「里 2015年6月号」を読みました。

  閉めし戸が開いてをるなり青葉木菟 仲寒蝉
  金髪の浪人生がゐる夜釣 小鳥遊栄樹
  向日葵の高さよ本の中に起き 青本柚紀
  蝮の子出水芥にまぎれをり 谷口智行
  青蛙イエスも釈迦も布一枚 中山奈々

川越歌澄句集『雲の峰』(文学の森、2011年)を読む

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 暑すぎて暑すぎて、句が全くできませんでした。俳句の神は、めったに降臨しません。今日は川越歌澄句集『雲の峰』を読みました。


  この道でいいと云はれて雲の峰
  冬銀河騎馬民族に墓は無し
  綿虫やそこはどこでもないところ
  馬鈴薯を掘つて大学教授たり

角川『俳句 2015年8月号』(角川文化振興財団)を読む

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 暑くて何もする気がしない休日です。とはいえ、締切が迫っている原稿を、いくらか仕上げようと思っています。(インドアの季語、「扇風機」や「冷房」、「夏座敷」に目を向けたいです)今日は角川『俳句 2015年8月号』を読みました。私も「精鋭10句」に寄稿しています!

  ふるさとの昼のサイレン浮いてこい 櫂未知子
  一人子を遊ばせてゐる芒種かな 石田郷子
  晩年の父白蚊帳を好みけり 岡崎桂子
  かたかたと終はる映写機柳絮飛ぶ 高勢祥子


わが落選記

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 応募用の俳句歴を清書するつもりが、落選記を書いてしまいました。 

 私の十数年の句歴は、ほぼ落選歴。詠んでも詠んでも,落ちる。けっして、いい加減な句を出しているわけではない。精選した上で、平明で単純な、直球勝負の句を出している。しかし、その中に何句か甘い句がまじっていることは、事実であろう。「完成度が高い」という評価は、ほとんど受けたことが無い。
 
 これだけ落選している俳人は、なかなかいないだろう。まさに俳句界のゴッホ。東京の有名な若手俳人より、私の方が落選回数が多いはず。(全く自慢にならない・・・。)

 だが落選経験が、私の句歴の中で、表現を磨き上げるきかっけとなった。対面式の句会(ネット句会ではなく)に年に12回も出席できたことはないし、講座方式で俳句を学んだこともない。誰かから、直接指導を受けたことも、ほとんどない。(所属俳誌への投句は一度も休んだことはないが)俳句を自得する上で、未発表句を投句するというのが、有効な方法ではないだろうか。

 句歴の長い方は、角川俳句賞や俳壇賞にぜひ応募してほしい!(私以上に句会に出ている人が数十句単位の賞に応募しないのが、不思議でならない。)

(覚えている範囲内での落選歴↓。多少、記憶ちがいがあるかも)

石田波郷新人賞 二回 (三度目の正直で、ようやく受賞)
北斗賞 二回 (三度目の正直で、ようやく受賞)
鬼貫青春俳句大賞 三回(落選後、応募資格を失う)

角川俳句賞 四回
俳壇賞   三回

星野立子新人賞 二回
俳句四季新人賞 二回

俳人協会新人賞 一回
田中裕明賞 一回

村上鬼城賞 四回
芝不器男俳句新人賞 一回

俳誌「舞 平成27年8月号」を読む

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 さいきん、無性に喉が渇くのと、倦怠感が著しいので、来週の空き時間に病院に行って精密検査をしてもらうことにしました。もしかして糖尿病かもしれません・・・。今日は俳誌「舞 平成27年8月号」を読みました。

  ざざ降りの禽舎獣舎や椎落葉 山西雅子
  明るくて何にもなくて春田かな 中村草馬
  老鶯に一遍の道子規の空 藤田かをる
  甲板を歩くヒールやソーダ水 綾部宏子
  うすずみの連峰いくへ夏帽子 長谷川ちえ子



「()俳句通信 第四号」を読む

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 こんばんは、健康診断に異常もなかったため、昨日は俳句甲子園の予選の見学に行ってきました。スゴイ熱気でした。今日は「()俳句通信 第四号」を読みました。

  リコーダーで宣戦布告する立夏 川嶋ぱんだ
  新刊が届いて枇杷の実の熟れて わたなべじゅんこ
  水眼鏡はずし見えなくなったもの 真崎一恵
  さくらんぼ何処かへ行きたいけど眠い 森直樹

俳誌『谺 平成27年8月号』を読む

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 土、日とウロウロしたら、平日に疲れがたまりますね・・・。ああ、俳壇賞まで残り5句です。早めに応募して、「予選通過」を目指したいところ。「夏痩せて爽波先生より多作」という句を昔、詠みましたが、捨てる句ばかりでは話しにならなかったり・・・。今日は俳誌『谺 平成27年8月号』を読みました。


  みちのくの大きな星を祭りけり 山本一歩
  明易し山鳩のあと尾長来て 有馬五浪
  薫風や校内放送今日はジャズ 宮澤千恵子
  片栗の花腹這ひのカメラマン 梅津 大八
  エープリルフールなる日に生まれけり 大関司

俳誌『木世(かい) 平成27年 6月号』を読む

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 久しぶりに9月に東京に行く機会ができました。今回はめずらしく、「座談会」のための上京です。会場の近くの靖国神社で1時間半ぐらい一人吟行を計画してます。今日は俳誌『木世(かい) 平成27年 6月号』を読みました。

  囀やてのひらほどの時刻表 雨宮きぬよ
  朝の日のさざ波なして崖の藤 橋本榮治
  陽炎に去来の墓のありにけり 石蔦岳
  風にまだ雪の匂ひや犀星忌 市堀玉宗
  春風や鳩の切手のエアメール 平野典代

『俳句 2015年9月号』(角川文化振興財団)を読む

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 今日は今月3回目の俳人活動で、徳島県の現代俳句協会の句会にお邪魔しました。結社が多い県は句のレベルが違うということを実感。『俳句 2015年9月号』を読了しました。

  おしろいの花にゆふべの母の声 黛執
  戦争を知らぬ老人青芒 岸本尚毅
  沙羅の木の下にはじまる水遊び 藤本夕衣
  藻が咲いて八十年の顔一つ 酒井和子

俳誌『遥照 9月号』(68号)を読む

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 先週一週間は、火事場の馬鹿力で、どうにか「山本健吉評論賞」(30枚)を書き上げました。レポートに毛が生えたようなものですが、自分の考えたことをまとめておく必要も大いに感じております。(先人の句を日々、読んでおれば、句作に行き詰まることは、まずないでしょう。)今日は俳誌『遥照 9月号』(68号)を読みました。

  瞬くは語らふに似て星月夜 佐藤宗生 
  キャンピングカーに自転車南風 工藤泰子
  うろこ雲生家にいまも防空壕 久戸瀬孝子
  宝石の小さき値札雲の峰 森 靖子



俳誌『樫 91号』を読む

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 11月までにあと、30枚の原稿を手持ちのネタで書けそうな気がしてきたので、次の目標を定めました。その前に「俳壇賞」の完成が先です。(なんとか今週末には)今日は俳誌『樫 91号』を読みました。

  
  長崎の戦後七十年の枇杷 森田智子
  小さくも大きくもあり蟻地獄 水田修一
  雲の峰寝転んで読む旅の本 早川洋江
  そのなかに男はひとり蛍舟 木下野生



俳誌『とちの木 27号』を読む

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 最近、目がつかれているせいか、かすかに頭痛がします。今日は電車の中で一冊、読了したのみです。

  出目金や米軍基地はすぐそこに 信崎和葉

  閉ぢてあるハッサム邸の苜蓿 長次ふみ恵

  ゆふがたは人帰りくる花みかん 平岡千枝




『俳句界 2015年9月号』(文学の森)を読む

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 さいきん、俳句で少しずつ運を使っているのか、他のところではさっぱり。(たとえば恋愛運とか)
 俳句を始めてから、一週間に一句もできないなんてことは、なかったし、全く雑誌や句集を読まなかった週もなかった気がする。俳句の神は案外、私の身近にいるのかもしれない・・・。今日は『俳句界 2015年9月号』(文学の森)を読みました。

 この道は艇庫へつづく花明り 松井幸子
 惜春やノートに記す小鳥の名 高良満智子
 ちちははの町のだらだら祭かな 鈴木しげを
 雪捨てにゆく月の夜の信濃川 本宮哲郎


茨木和生句集『真鳥』(角川書店、2015年)を読む

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 今日、角川俳句賞の結果が発表になっていました。今年もまた応募した句(落選句)を見直すことになりました。予選通過したか、してないかだけ『俳句11月号』で見てみようと思います。今日は茨木和生句集『真鳥』(角川書店、2015年)より引きました。

  松茸飯炊くにぎやかに火を育て 
  木の化石木の葉の化石冬あたたか
  どて焼の立ち食ひもして弘法市


 杉山久子句集『泉』(ふらんす堂、2015年)を読む

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 またもや雨の休日。自転車の空気を入れた後は、たまにはいち日家にいよう。(「どこでもドア」を使って会いにいきたい俳人が、数名いますが。)今日は杉山さんの句集を読みました。

  白南風や鳥に生まれて鳥を追ひ
  原爆忌揚羽の翅に水の色
  着ぶくれて土竜の穴を覗きこむ
  小鳥来る旅の荷は日にあたゝまり
  掌にのこるハーブの匂ひ一葉忌
  石鹸の香のかすかなる遠花火
  筆箱に白き貝殻春の風邪


俳誌『静かな場所 15号』(2015年9月)を読む

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 評論のネタを貯めつつあったのに、その目的の評論賞自体が今年は募集を中止にするとか。昨年、飛梅賞に応募しててよかった。今年は文章も、と張り切っていたわりには、山本健吉評論賞にしか応募できませんでした。今日は俳誌『静かな場所 15号』を読みました。

  亡き人の時計を嵌めて磯遊び 満田春日
  風邪の子の聞き耳たててゐたりけり 森賀まり
  春浅き付点八分音符かな 和田悠
  三人のお辞儀のそろふ粽かな 対中いずみ

石田郷子句集『草の王』(ふらんす堂、2015年)を読む

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 今年は台風ばかり来ているような気がします。雨が多いと、外で昼ご飯を食べられずに、数十分の句作タイムがなくなります。残る手段は、朝夕の車窓の景色をみてぐらいに・・・。今日は石田郷子句集『草の王』を読みました。

  ざりがにの道に出てゐる野分あと
  豊年の男の髪を束ねけり
  自転車の迎へにきたる野菊かな
  桜蘂降りてたちまち古びけり

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