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Channel: 俳句魂
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俳誌「舞57号」(平成27年3月号)を読む

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 まいにち電車内で新聞ではなく、俳句雑誌を読んでるのは、おそらく私だけでしょう。さすがに分厚い句集は、鞄に入りにくいため家で読んでます。これでもまだ俳句結社の編集部よりは読んでないはず(片手間ではとても無理)今日は昨日、届いた俳誌「舞57号」を読了しました。

  
  寒禽や日当たる方へ道をかへ 山西雅子
  若菜野に恋の破れし姉の靴 小川楓子
  湯豆腐や闇にかすなか波の音 中村草馬
  子の一生見届けるとは青木の実 古橋千代
  神木を十歩はなれて初写真 榊原紘子
  コンドルの檻の前なる日向ぼこ 藤田かをる


俳誌「天為 平成27年2月号」を読む

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 ああ、強風で昼食の弁当が飛ばされました。「風花」という季語で、昼休みの港の風景を詠もうかなと思った矢先でした。残り物弁当が無駄になりました。今週末の投句締切にむけて、また気を引き締めなければ。今日は俳誌「天為 平成27年2月号を読みました。

  行く秋やチンパンジーは考へる 山下美夜子
  月蝕の夜を鹿笛の響きけり 仙田洋子
  小春日やカフェの壁紙パリの地図 森山ユリ子
  五線譜のシャープフラット木の実降る 三田地白畝
  杉玉のみどりの揺れや小鳥来る 村上美智子
  眼鏡屋にレノンの写真秋惜しむ 草野晋
  脚一本失せたる蜘蛛や神の留守 小林梢
  白波の果てに富士あり七五三 奥村富美子
  まつすぐに生きて青邨忌なりけり 津久井紀代

俳誌「鷹 平成27年3月号」を読む

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 髪を切ってすぐに風邪を引いたか、妙に寒気がします(苦笑)「鷹」を読んで早めに寝ますzzz

 わが細胞三十兆個年を越す 安方墨子
 足跡はけものばかりや冬泉 遠藤篁芽
 チョークの粉教卓に降る小春かな 清水右子
 病院のテレビの無音シクラメン 阿武途峰
 底冷や豆煮て一日過したる 中島智佐子

俳誌「澤 平成27年1月号」を読む

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 ああ、毎年のようにホワイトデーを忘れている(苦笑)きのう、句会で出たお菓子をそのままカバンの中に入れてて、それを渡したら、変な顔されたなあ(苦笑)(いいんだ、義理チョコだし)うっかりの連続だ・・・。どうか、投句しめきりだけは、逃さないようにしよう。今日は俳誌「澤 平成27年1月号」を読みました。

 けん玉を競ふ姉妹や終戦日 明石はま子
 生歿年つなぐハイフン春の雨 榮 猿丸
 鉛筆の「H」きんいろ春隣 森下秋露




『俳句 平成二七年三月号』(角川学芸出版)を読む

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 むむ、毎日のように読んでばかりでは本代がかさむ。その割には俳句が一向に上達しないのは何故だろう。毎日が「自転車操業」の状態のため、「読む」のと「詠む」のを怠れば、あっという間に、わが俳句は倒産になりそう。その危機回避のためのブログというわけで、今日は『俳句 平成二七年三月号』を読みました。

  近所までジャージの上下花八つ手 後閑達雄
  たてがみに隠るるまなこ冬茜 日隈恵里
  ティッシュ箱つぶし恋猫走りだす 草子洗
  海からの朝日阪神震災忌 藤田翔青
  落蝉の一日かけて死にゆけり 吉田林檎
  入院も我が吟行ぞ冬至来る 角田光陰

梶 智紀 句集『日向』(花神社、平成七年)を読む

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 公私で眼を使うことばかりしてたら、腹が減りやすい今日この頃です。(というか安い物しか食べてないからですね)あと角川俳句賞の50句のうち30句が何が何でも必要。ゴッホや石川啄木の霊が私にひょういして、一晩で一気に完成・・・、ということはまずあり得ません。今日は梶 智紀様の句集を読みました。

  休日の終はりの空に凧(いかのぼり)
  春待つやくわんおんとある鹿鳴集
  長き夜の聖書の上に置く葉書
  春を待つ埴輪は臍に片手当て
  牧水の成績表に冬の蠅
  シャボン玉ピーターパンの好きな子に

鈴木節子編『鈴木鷹夫集』(俳人協会、平成27年)

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 今日はほんとは、広島の宮島に青春18切符を使って行く予定だったのですが、諸事情で予定を取り消し、普通の日曜日となりました。おそらく半日は家事です。まず鈴木節子編『鈴木鷹夫集』を読んで何をしようか、と考え中。

  冬に逝く夕焼ばかり描きし画家
  火を焚いて男ひとりの夕桜
  暮れて着く男がひとり鮎の宿
  双六のごとく大津に戻りをり
  中に一人の男怠けて鰹揚げ
  涅槃図に後ずさりしてやがて去る
  貝の砂椀に残れり法然忌
  土擦つて門開かれぬ石蕗の花
  水中をさらに落ちゆく木の実かな
  鶏頭に日の当りゐる弔辞かな

『関西俳句なう』(本阿弥書店、2015年)を読む

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 休みの日に、あちこちに出かけ過ぎて原稿締切がたっぷり貯まってました。4月にあと二本を仕上げねばなりません。今日は、若手の合同句集『関西俳句なう』を読了しました。私も50句出句してます。(第一句集『一番線』に未収録)アマゾンからでも購入できますので、興味を持たれた方はぜひご一読を!

  ところてん、男の話、やめません? 加納綾子
  この声も山寺宏一かき氷 黒岩徳将
  夏蝶や坐る解体作業員 三木基史
  炎天やカーブミラーを盲導犬 岡田一実
  受話器より街の雑踏レノンの忌 羽田大佑
  次の駅まで見通せる花野かな 杉田菜穂
  いつまでも山椒魚見る女 塩見恵介
  ヘルメット二つ並べてクリスマス 若狭昭宏 

『17音の青春 2015』(角川学芸出版、平成27年)を読む

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 ようやく桜が咲きました。角川俳句賞まであと20句をどうにかして、揃えねばと思っております。句の数はたぶん何とかなるのですが、肝心の句の「質」が・・・。句を捨てるのは、「まず作ってから」という前提があるので、ある程度「句を捨てる」ための落選かなと思いつつ。今日は高校生の俳句を読みました。

  流星やギターケースに硬貨投げ 木村杏香
  駅員の業務日誌に初燕 渡部琴絵
  雨音は足音に似て草の花 日下部太亮 
  逆さまのハートの冬の花火かな 田村明日香

俳誌『舞 平成27年4月号』を読む

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 こんばんは、桜もだんだん散りはじめました。明日は一人吟行に行こうと思います。桜の句は多く詠めるかなー。今日は俳誌『舞 平成27年4月号』を読了しました。

  冬木の芽チヨコレイトと階のぼる 陰山恵
  はんこ屋に千の苗字のならび春 中村草馬
  冬晴や風力計は海を向く 今井とんぼ
  寒晴や砂にさされて赤シャベル 岡優子
  うずくまるフクシマの牛虎落笛 逆瀬川釣児
 
 

今井聖句集『谷間の家具』(角川書店、平成12年)を読む

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 花はほとんど散りました。先週、お花見して良かったー。でも肝心の句のできがイマイチ。「角川俳句賞」までようやくあと10句のところまで来ました。思えば年に何回、落選をくり返してるのだろう・・・。(結社に投句した句を合わせると軽く年間100句以上は落ちてる・・・)今日は今井聖句集を読みました。

 基地沿ひにすすむ石焼藷の旗
 縞馬の縞の中より初蝶来
 白墨の箱を開ければ蝸牛
 飛魚を裂く厨より砂丘見え

柘植 史子句集『レノンの忌』(樹花舎、2010年)を読む

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 ようやく2日連続で20度を越えたようです。その前は花冷の日が続いてました。「花粉症」(季語です)のせいか、ティッシュの減りが早いです。そろそろ俳句四季新人賞と田中裕明賞の結果発表が気になるところ。(受賞作品が気になります)今日は柘植史子句集『レノンの忌』(樹花舎、2010年)を読みました。


  おとうとの背中に冬日レノンの忌
  日盛の少年に鉄匂ひけり
  囀や渡りしあとの橋の揺れ
  輪唱の最後はひとり犬ふぐり
  人の名を思ひ出したる湯ざめかな
  空港の青き灯バレンタインの日

田島和生句集『天つ白山』(角川学芸出版、2015年)を読む

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 日々、世俗の用に追われ、ブログの更新も滞ってました。何とか5月末までには角川俳句賞の作品を揃えたいところ。(句の質はあまり期待できませんが)今日は田島和生句集『天つ白山』を読みました。

  白山は雲にくるまれ帰燕かな
  被爆樹の河の向かうは聖樹の灯
  読始湯川博士の天才論
  バイオリン大ひまはりへ弾く子かな
  豹歩む三光鳥のこゑのなか
  虚子全集崩れむばかり日短し
  くるぶしを蟻強く咬む爆心地
  富士の嶺は深く翳りて原爆忌
  鵙鳴いて連山は胸ひらきたる

俳誌「運河 平成27年2月号」を読む

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 本日も快晴、気持ちがいいです。休日は空き時間にこまめに原稿執筆をしております。(所属結社誌の「俳壇月評」ほか)今日は資料として、読み込んだ俳誌「運河 平成27年2月号」より、共感句を引きました。

  隧道の向かうが見えて鵙日和 茨木和生
  甲羅酒漁火ひとつづつ増えて 浅井陽子
  千尋を落ち来て滝の水澄めり 小津溢瓶
  青々の話尽きざる夜長かな 水野露草
  クリスマスツリーを除けて反省会 杉田菜穂
  菜虫とる婆は一度も顔上げず 松浦千賀子
  秋の雲知らぬ男と見てをりぬ 佐保光俊
  


俳誌「運河 平成27年3月号」を読む

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 数週間前にこのブログで、取り上げた『関西俳句なう』があちこちで話題になっているようです。ま、拙句はスルーされるか、叩かれる予感がしてます(苦笑)今日は俳誌「運河 平成27年3月号」を読みました。

  立春の櫟林に人のこゑ 浅井陽子
  極月の東尋坊に来てゐたり 清水修
  ぐらぐらと茶粥の煮えて山眠る 松山睦子
  寒晴や嘴の尖りし陶の鷹 工藤泰子

俳誌「運河 平成27年4月号」を読む

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 明日は、珍しく山奥へ吟行に行きます。(吟行というか、たけのこ掘りです)天気と体力が心配。けっきょく、道の駅で真空パックされたタケノコとパックに入った竹の子ご飯を買うかも・・・。おそるべき手抜き晩飯を思いつつ・・・。今日は引き続き、俳誌「運河 平成27年4月号」を読みました。

 リーベとは独逸語の「愛」冬銀河 中野弘
 寒鴉白川の水啄めり 高松早基子
 警察犬馴らしてゐたる枯野かな 佐保光俊

「ふらんす堂通信144号」を読む

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 こんばんは。明日は、超結社の「高松・木の芽句会」です。
遠方からの不在投句者(つまり高松に来た時だけ、この句会に参加したい人)もおり、だんだんと私が目標とする句会に近づいてきています。
 設立当初から完全「超結社」(つまり支部句会でなく、特定の結社の会員に偏りなく)「出入り自由」(不在投句のみ可、毎回の参加任意)、他の句会・他の勉強手段とかけもち可(その代わり、他の句会・結社・俳句団体への入会の勧誘は一切禁止。私もしません)「全員対等の立場で問題句を含めた合評をする」句会は、現在のところ、香川ではここだけです。
 今日は「ふらんす堂通信144号」を読みました。

  病院の無音のテレビ鳥曇 井出野浩貴
  切手貼る一滴の水麦の秋 今瀬一博 『誤差』
  春星や明日閉館の映画館 陰山恵

村上鞆彦句集『遅日の岸』(ふらんす堂、2015年)を読む

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 ゴールデンウィークの最中の「執筆ディ」となってます。皆様は、どこかに出かけているのでしょうか。俳句を始めてから、人が多いところより穴場に行く方が好きになりました。その方が落ち着くからです。今日は村上さまの句集を読みました。

  暗算の途中風鈴鳴りにけり
  水鳥の水尾のうしろになにもなし
  あをぞらをしづかにながす冬木かな
  花の上に押し寄せてゐる夜空かな
  団栗の青きが握り拳の芯


 

 俳誌「絵空11号」を読む

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 残すところあと1回の「俳壇月評」の執筆のために、色々な俳誌を読み込んでいます。残念な事に、私が見本誌として十年前に取り寄せた結社誌のページ数が減っておりました。つまり会員数が減少したということ。身近な例ですが、私が地元で参加している超結社句会も、約7年で7人の退会者(物故者ふくむ)が出てます。今日は俳誌「絵空11号」を読みました。
 
  ぶらんこを押す手がいつか離れけり 茅根知子
  うららかや切り絵のどこもつながりて 土肥あき子
  踏切の初めの音や飛花落花 中田尚子
  腹這ひに池を覗く子風光る 山崎祐子

俳誌「百鳥 平成27年5月号」を読む

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 台風の大雨で、買ったばかりの傘がダメになってしまいました。俳句四季新人賞も田中裕明賞も見事に落選、不運の中でたまにラッキーがあるというのが、私のような凡人の人生なのでしょう。今日は「百鳥 平成27年5月号」を読みました。

  木の実植う故郷を捨てし日を思ひ 大串章
  春浅き竹工房に竹届く 菅野啓子
  立春やボタン外さぬまま脱ぎぬ 中山奈々
  春風やB級グルメ会の湯気 箭内忍
  引つ越しの挨拶代りさくら草 山本あかね



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