Quantcast
Channel: 俳句魂
Viewing all 767 articles
Browse latest View live

「とちの木 第24号」(平成26年12月)を読む

$
0
0
 おはようございます。今日は家事と読書と執筆にあてたいと思います。寒すぎて遠くに行く気がしない・・・。暖房なしで厚着作戦もそろそろ限界かも・・・。いま、部屋の中の温度が10度以下って・・・。
さっそく、俳誌「とちの木 第24号」を読了しました。

  鬼灯や揃ひの帯の三姉妹 勝部惠子
  黒猫のまあるく眠り秋うらら 後藤統一
  凌霄やタイムカプセル掘り起こす 谷口仁美
  遠くよりにはとりの声敬老日 長次ふみ恵


川口真理句集『双眸』(青磁社、二〇一四年)を読む

$
0
0
 こんにちは、もう少しでクリスマス、わが家は手抜き料理です。大掃除は今のうちからしないと間に合いません・・・。今日は川口真理さまから頂いた句集を読みました。川口さまは第十九回俳壇賞の受賞者です。

  黒髪のかるくなりけり稲光
  夏めくや卓上にある漂流記
  水中につづく階段雪もよひ
  戻りたる子どものしづか蛇の衣
  短篇の長き一節麦の秋
  芥子咲いてしづかに海に傾きぬ
  水中のものよく見えて更衣
  港より昏きショールを巻きにけり
  東京に師のありにけり浮寝鳥
  足のせてつめたき石や麦の秋
  空果つるところあかるし笹ちまき
  かたまつて鹿の消えゆく雛祭
  足指をひらきて洗ふ野分かな

「WHAT A 2014 VOL.2 A」(マルコボ.コム)を読む

$
0
0
 ああ、年末で公私とも目が回りつつ(@@)混乱するので、ここにはあえて俳句のことしか書いてませんが、来年のカレンダーには締切の印が早くもつきました。俳誌「晨 1月号」で古暦の句を見ていたら、「締切の丸印」とか「句会の印」とか、そんな句が多かったような気がしました・・・。

 今日は週活句会のメンバー(二〇代の俳人)の合同句集「WHAT A 2014 VOL.2 A」から引きました。

  峰雲や藤子不二雄にAとF 堀下翔
  綿虫や八幡坂を駆け上がる 中西亮太
  葉桜の光の長く垂れにけり ほりぴー
  短夜の港を映すグラスかな ローストビーフ

「WHAT B 2014 VOL.2 B」(マルコボ.コム)を読む

$
0
0
 私事の三大ニュース、1、第一句集出版、2、読書と執筆のし過ぎで飛蚊症となる。3、高松で句会を立ち上げる・・・それ以上は大ニュースはありません。俳句関係以外で小ニュースは多々ありますが、それはあえてここに書きません(意味がないし^^;)今日は昨日の続きの若手の合同句集を読みました。

  お茶室を蜂が歩いてゐたりけり 山下舞子
  白息や東ことばに京ことば 喜望峰
  先生やっほー先生やっほー蛇穴出づ 藤田夕加
  真つ先に飛び出す子豚春の雪 若狭昭宏

 

「里 2015年1月号」を読む

$
0
0
 明けましておめでとうございます。本年もボチボチこのブログを更新したいと思います。今日は「里 2015年1月号」を読みました。


  本名は知らず付き合ふすみれ草 森泉理文(句集『春風』)
  電線はとなりの町へ雪催 堀下翔
  竹馬の脚ささくれてゐたりけり 谷口智行
  風呂で読むヘンリー・ミラー春隣 ひらのこぼ

俳誌「舞 55号」(平成27年新年特別号)

$
0
0
 なんだかんだで、「読み初め」&「寝正月」の一日でした。外は雪、寒すぎる。今日は届いたばかりの俳誌「舞 55号」を読みました。「蕪村の秋の句」、「隣の詩型」など読み物も充実。

  月光のくすり砕けて卓のうへ 小川楓子
  パソコンの上のおにぎり秋灯 川瀬朋子
  秋風やマネの少年笛を吹く 岩城雅龍
  十六夜やピアノの上の砂時計 江澤健一
  和菓子屋のレジのじやらんと秋彼岸 榊原紘子

『俳句あるふぁあ 2015年2-3月号』を読む

$
0
0
 こんばんは、眼の調子が新年早々、悪くなったので、あまりここは更新できていませんでした。今日は、久しぶりに拙作が掲載された『俳句あるふぁあ 2015年2-3月号』を読みました。

  工場の守衛に梅の咲きにけり 大串章
  ギリシャ船沖に動きて青き踏む 小島健
  星の夜の磯巾着の抱く水 杉山久子
  重力を腰に離陸や春の雪 岡田一実
  早春の鏡に映す裸身かな 柴田麻美子
  
  

俳誌「阿蘇2014年12月号」を読む

$
0
0
 雨にも負けず風にも負けず、どうにか締切を逃さぬように地道に句作をしています。さあて今年の目標を立てようと(というのはあまりにも遅すぎますね・・・。あえてここには書きません)今日は熊本の俳誌「阿蘇2014年12月号」を読了。

  月蝕の夜を匂へる稲穂かな 平川みどり
  雲の峰火花散らして鉄を打つ 加藤いろは
  月見草夕べは熱き掌 西美愛子
  露けしやゼリーの上の銀の匙 豊田規容子
  身に入むや律が使ひし庭の井戸 芳巳


『俳句界2015年2月号』(文学の森)を読む

$
0
0
 こんばんは、休みの日でも寒くて、あまり野外で吟行できてない気がします(苦笑)三十を越えて風邪をひきやすくなりました。体力と眼力は、まったく自信がありません・・・。今日は北斗賞発表号の『俳句界2015年2月号』(文学の森)を読みました。藤井あかりさん、おめでとう!

  海の家パリのニュースを流しをり 望月周
  極月の渋滞に聴くラジオかな 松本てふこ
  壁と床交はる所秋夕焼 辻村麻乃
  空蝉をもとのところに戻せざる 藤井あかり(※蝉は旧字体)
  風鈴を外す大きな喉仏 大木雪香

中村遥句集『海岳』(本阿弥書店、2015年)

$
0
0
 あまりにも寒いので昼休みに屋外で句を詠むことは、殆どしてません・・・。車窓と歩くだけ吟行で、瞬間的に句を拾う訓練をしているといえば、カッコいいのですが。「のいず」という俳句同人誌の締切までに、20句を約2ヶ月で貯めます。(もちろん、所属俳誌に出す句は別に確保して)修行僧のような句作で、ある程度のクオリティが維持できれば、さらに良いけど。今日は中村遥句集『海岳』を読みました。

  揚舟の上に脱ぎたる獅子頭
  舟戻る門火の灰を掃きをれば
  毛見衆の踏みつぶしたる貝の殻
  月待つや埴輪のやうな顔をして
  小鳥来る顔の体操してをれば

中岡毅雄句集『一碧』(花神社、平成12年)を読む

$
0
0
 こんにちは、寒すぎてインドアの作業に没頭しております。最高気温を10度を下回ると、私はなかなか出かける気になりません(特に用がなければ)今日は中岡様の句集『一碧』を読みました。

  節忌のかすかに雪の散る音す
  ゆりかもめ珠のごとくにひとつづつ
  水澄んで髪の中なる耳飾り
  伽羅蕗や刻々と嶺夜のいろに

「ふらんす堂通信143号」を読む

$
0
0
 図書館から本を借り過ぎて、読めずに困ってます(苦笑)さいきん、眼を休めるための趣味も必要かと思いつつ、しかし時間とお金がない、そして仲間がいないという哀しい現実。電車の中で「歳時記」を開いてブツブツ言っている人が居れば、それは私です。寒い時期の車窓吟行も飽きてきました・・・。
 今日は「ふらんす堂通信143号」を読みました。

  秋日濃き山廬の庭や蟻走り 深見けん二
  ぶつかりてヤンキー華奢やクリスマス 関悦史
  葱きざむどんどん速くなるリズム 加藤修

「里 2015年2月号」を読む

$
0
0
 そういえば、今日は節分。100円の豆を買って帰りました。近くの神社では、豆まきに有名な演歌歌手が来たそうです。家で本格的に豆まきをすると、本の間に豆が落ちてこまるため、控えめに豆をまきました。以下は、「里 2015年2月号」より、引きました。

  討入りの日を寝過ごしてしまひけり 仲寒蝉
  駅長のトイレ掃除や秋桜 美月
  元日や貯水タンクに暗き水 小鳥遊栄樹
  西日中首欠け地蔵掘出され 理文

超結社吟行会:「鬼の会」(30句吟行会)発足

$
0
0
二日前、無謀にも思いつきで超結社吟行会:「鬼の会」(30句吟行会)を立ち上げてしましました。今日は、岡山の句友と試しに公園に行き、1時間半で15句以上を目標にねばってきました。

超結社吟行会:「鬼の会」(30句吟行会)発足の目的
1、各自が自由に集中して句を詠むための吟行会。
2、吟行中のガイドや季語の解説は一切なし。(吟行中の私語は厳禁)
3、今のところ定員は7名以内。超結社、毎回の参加は任意。
4、代表である私の役目は、吟行地の決定と参加可能であると思われる方に事前に広報するのみ。
5、3時間の吟行後、吟行場所の近くで軽食をとりながら、「略式の」句会をする。 
6、この吟行会で最も必要なものは、「3時間で30句作ろう」という意志である。句歴や所属は問わない。

一人吟行はいつでもできる。大人数の吟行は、私語が多くなったり、観光になりがち。こういう「句を集中的に詠む」ための吟行がしたかった。

「南風 平成27年2月号」を読む

$
0
0
 句の貯金が切れかかっているため、一時間吟行してきました。それにしてもまだまだ屋外は寒い寒い。すれ違う人もなく、15句できました。今日は先日、読了した「南風 平成27年2月号」引きました。

  柿熟れて早瀬は空へひびきけり 村上鞆彦
  立冬やごしごし洗ふ飯茶碗 寺井治
  五年後の母は百歳銀木犀 藤川喜子
  毛糸玉抱いてねむれる小猫かな 伊藤澄子



「郭公 平成27年 3月号」を読む

$
0
0
 こんばんは、少々寒いですが、日曜だけ集中的に吟行に励んでいます。(句の貯金が切れかかっているため)嗚呼、今年も星野立子新人賞に落選しましたーーー(;;)(これで2回目)。次は角川俳句賞を目指して50句そろえます。今日は「郭公 平成27年 3月号」を読みました。

  一月や入り江の紺の揺れやまず 舘野豊
  雲映すクリスタルビル春浅し 板倉馨子
  古文書に城攻めの条山笑ふ 石川孝子
  草餅を焼くゆつくりと輪中暮れ 度会さち子
  波除けに白波の立つ大旦 佐海みや子
  

俳誌『白茅7号』(2015年冬号)を読む

$
0
0
 こんばんは、今日はひな祭。雛あられを食べた以外は特に何もありませんでした。なんと普通&寂しすぎるひな祭。5月末までに角川俳句賞50句をそろえるために、休日だけは近場に吟行に行ってるのですが、体力が年々落ちて来ているような気がします。今日は、俳誌『白茅7号』を読みました。

  搗きたての餅のやうなる赤子かな 渡辺純枝
  冬が来る猫抜き足で差し足で 中田剛
  風花やテニスコートの灯を消しぬ 小川楓子
  高台に父の生家や鳥渡る 石川やす子
  猫の鈴行つたり来たり菊日和 羽野里美



俳誌「藍生 平成27年2月号」を読む

$
0
0
 だんだんとまた読むものが貯まってきました。さいきん、gaccoという、大学の通信講座のサイトで動画をみているのですが、クイズやレポートの締切がシビアすぎて眼が疲れてます(@@)今日はとりあえず、「藍生 平成27年2月号」より、共感句を引用した後は,眼を休めますzz

  冬遍路酸素吸入してゐたり 弘田幸子
  冬満月何も語らぬまま逝きし 小田静世
  水引の粒水引の粒に触れ 中岡毅雄
  官兵衛の菊人形ににらまるる 杉山久子
  秋草の坂の上まできて泣きぬ 中川和子

 俳誌「未来図 平成27年 1月号」を読む

$
0
0
 今日は行きも帰りも雨に濡れました。(雨の中でカッパも着ずに句帳を開くなんてもちろん無理です。)ぼつぼつと角川俳句賞の50句が貯まってきました。(もちろん結社に出句する句は別に取ってます)まあ一ヶ月平均25句は投句しているはず。今日は「未来図 平成27年 1月号」を読みました。
 
 ゆつくりと瓦礫を歩む枯蟷螂 二川茂徳
 戸隠の闇の動かぬ寒さかな 依田善朗
 

川本美佐子句集『水を買う』(ふらんす堂、2014年)を読む

$
0
0
 公私であちこち行き過ぎて、足が痛いため家にいるだけの休日になりそう。でも無性に近場に行きたくなってるんですよ(笑)今日は川本美佐子句集『水を買う』を読みました。この句集は俳人協会新人賞の候補となっていた句集です。

 雪虫や修道院の塀高し

 強東風や芯を確かむスパゲッティ

 行く春やインド更紗は砂の色

 桜蘂降るや渚の音に似て

 にんげんが好きで嫌ひで晦日蕎麦

Viewing all 767 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>